花を撮るとき、いつも同じような写真になって面白みがないなと感じることありませんか?

花を上から撮ったり、下から撮ったり、背景をぼかして撮るのもいいけど、なんか王道な気がして面白くない。
変わった写真を撮ってみたい、そんなことを思ったときに出会った撮影方法を紹介します。

それは、なんと、
カメラを回転させて撮影。

NIKON D5500 /ISO160, F16, 1/40秒
NIKON D5500 /F9, 1/5秒

花の周りに円の線、軌跡が生まれ、動きのあるアートな写真が撮れます。

この記事では、

・カメラの設定値
・カメラを回転させる方法
・きれいな奇跡を作るポイント

を図を用いてわかりやすく解説します。

最後まで読むと、

スローシャッターを使って、花の周りに軌跡を作る撮影表現を知り、いつもとは違った花の写真を撮影すること

ができるようになります。

カメラを回転させて撮影する方法

撮影設定

まずは撮影設定を見ていきましょう。
今回はシャッタースピードが肝となる撮影方法なので、まずは①シャッタースピードを決めて、次に②ISO感度、③F値を決めていくのがオススメです⭐️

撮影モード

撮影モードはM(マニュアル)またはS(シャッタースピード)を使いましょう。
今回の撮影では、回転させる時間によって、花のブレ方や軌跡の出方が変わります。

シャッタースピードを自分で調整できるMまたはSを選択しよう

①シャッタースピード

シャッタースピードは、1/5s 〜 1/30s を目安に設定してみましょう。
シャッターを開いている間にカメラを回転させることで、花の周りに軌跡を作ります。シャッタースピードが速すぎるとカメラを回転させる時間が短くなり、軌跡が出にくくなります。反対に、シャッタースピードが遅すぎるとブレが大きくなります。

しゅん
しゅん
まずは、1/10秒前後から撮影してみて、軌跡の出方を見ながらシャッタースピードを調整してみよう

②ISO感度

ISO感度は、まずISO100などできるだけ低い値に設定してみましょう。
スローシャッター撮影では、そもそも光をたくさん取り込むので、ISOを高くして明るく撮影する必要がありません。

しゅん
しゅん
スローシャッターだからといって、特別な設定にする必要はない!普段の撮影と同じように、周囲の明るさに合わせてISO感度を決めてみるのがポイント。

例えば、晴れた屋外ならISO100、曇りならISO200〜400など。

その環境で普段使っているISOを基準に設定しよう

③F値

F値は、F8〜22を目安に、写真の明るさを見ながら調整しましょう。

ISO感度にも言えることですが、F値にも正解値はないです。
ただ、初めて撮影する方でも、うまく撮りやすい条件・設定を以下にまとめました。

条件 太陽光が出てる屋外
撮影モード S(シャッタスピードモード)
シャッター
スピード
1/10秒
ISO感度 ISO100
F値 F10

ぜひ、参考にして設定してみてください。

撮影モードがSの場合、F値、ISO感度は自動のため設定は不要です。

撮影方法 カメラを回転させて撮影する流れ

撮影する流れは5ステップになります。

1.「液晶モニター」を見て構える
2.主役にしたい花にピントを合わせる
3.シャッターボタンを半押ししてピントを固定する
4.シャッターを押しながら、カメラを回転させる
5.回転方向や速さを変えて撮影する

次は、各ステップの詳しい操作方法について解説します。

1.「液晶モニター」を見て構える
今回の撮影では、ファインダーを覗きながら撮影するよりも、液晶モニターを見ながら撮影するのがオススメです。

2.主役にしたい花にピントを合わせる
軌跡を作りたくない、メインに見せたい花にピントを合わせます。

4.シャッターを押しながら、カメラを回転させる
ここが今回の撮影で一番重要なポイントです。
レンズの位置を大きく動かさず、その場でカメラの向きだけを回転させます。

カメラの回し方

カメラの横向きを構えた状態を0°とすると、そこから15°、30°、45°、60°ほど回転させるイメージです。

体ごと横に移動するわけではなく
カメラ単体の向きだけを変える

5.回転方向や速さを変えて撮影する
回転させる方向や速さによって、色んな軌跡を作ることができます。シャッタースピードが同じでもゆっくり回すのと、早く回すのでは違う1枚になります。

以上が、カメラを回転させて撮影する基本的な流れです。
次に、きれいな軌跡を作るためのポイントを紹介します。

きれいな軌跡を作るためのポイント

何を主役にしたいのか決める

カメラを回転させて軌跡を作ったり、あえてブレを作る撮り方なので、何も考えずに回してしまうと、写真全体がブレてしまいます。

「この写真では、ここを主役にしたい!」

まずは、そう思う場所を決めてください。そして主役にしたい場所を中心にして、カメラを回転させます。
次に紹介する「レンズの位置を固定する」ことにも繋がります。
主役にしたい場所を決めずに回してしまうと、レンズを固定する位置もズレ、せっかく作った軌跡の中で主役がブレてしまいます。

しゅん
しゅん
「どこを中心に回すのか」を最初に決めておくだけでも、写真の仕上がりがかなり変わるよ!
NIKON D5500 /F5.6, 1/5秒

レンズの位置を固定してカメラを回転させる

ここが1番重要なところです。

レンズの位置が動いてしまうと、きれいな円の軌跡は生まれません。
カメラを縦や横に動かしてしまうと、円ではなく、縦・横方向に動きのある写真になってしまいます。
また、せっかく主役にピントを合わせたのに、レンズの位置が動いてしまうと、主役もブレてしまいます。

縦方向に動きが出た写真

カメラを回転させること自体は簡単だけど、レンズの位置を動かさずに回転させるのはか・な・り難しいです(*_*)

人それぞれやりやすい回し方がありますが、私が実際に回しやすいと思った方法を紹介します。

時計回りに回すなら、
左腕を体にくっつけて回す。
反時計回りに回すなら、
右腕を体にくっつけて回す。

こうすると、体を軸にしてカメラを回しやすくなります。

両腕を体にくっつけると、カメラが固定されて中心が動くことは減ります。ただその分、手首で頑張って回さないといけないので、それもそれで難しいと感じました。
なので、両腕をガチガチに固定する必要はありません。
大切なのは、

レンズの位置をできるだけ動かさず、カメラだけを回転させること

みなさんも、自分が回しやすい構え方を見つけてください!

うまく撮れない時に見直したいこと

今まで、うまく撮るためのポイントを解説しましたが、意識して撮ってみても、最初からきれいな写真を撮るのはなかなか難しいです。

悩む人
悩む人
全部ブレてしまった…
悩む人
悩む人
思ったような線が出ない

この章では、全部で3つ見直したいことを解説します。

軌跡がきれいに出ない 回し方・中心のズレ
全体がブレすぎる 回すスピード

軌跡がきれいに出ないとき

軌跡が途中で途切れていたり、きれいな円(半円)にならなかったりするときは、 カメラの回し方を見直してみましょう。

レンズの位置が途中で動いていないか、回転する中心がズレていないかを確認してください。
また、回すスピードが途中で変わると、軌跡の形がぐにゃぐにゃになってしまいます。まずはゆっくり、一定のスピードで回すことを意識してみましょう。

写真全体がブレすぎるとき

写真全体が大きくブレてしまうときは、カメラを回すスピードが速すぎる可能性があります。
カメラを回すことでブレを作る撮影方法ですが、回しすぎると主役まで大きくブレてしまいます。シャッタースピード(撮影設定)は同じでも、回すスピードが違うだけでこんなに写真が変わります。

NIKON D5500 /F5.6, 1/5秒
NIKON D5500 /F5.6, 1/5秒
しゅん
しゅん
回すスピードを少し落として、何度も撮影しながらちょうどいい速さを探してみよう

まとめ

今回は、カメラを回転させて花を撮影する方法を紹介しました。カメラを回転させながらシャッターを押すことで、花の周りに軌跡が生まれ、いつもの花写真とは違った面白い写り方を楽しめます。

撮影するときは、まずシャッタースピードを決め、ISO感度やF値を決めましょう。そして、主役にしたい花にピントを合わせ、レンズの位置をできるだけ動かさないようにカメラを回転させるのがポイントです。

最初からきれいな軌跡を作ることは難しいので、設定を変更したり回す速さを変えたり、回す方向など、何枚も撮影してみてください!

いつもの撮り方に少し飽きてきたときは、ぜひカメラを動かして今までとは違った花の写真を作ってみましょう!